タイ・バンコクのネット事情2026|現地で困らないための準備リスト
🇹🇭 タイ 基本情報
- 通貨
- バーツ (THB)
- 言語
- タイ語
- 時差
- UTC+7(日本 -2時間)
- ビザ
- 不要(短期)
- 電圧
- 220V
- プラグ
- A, B, C
結論:タイ旅行はeSIM+VPNの2本立てで準備完了
タイ旅行の通信準備、正直言ってめちゃくちゃシンプルです。eSIMを1枚入れておけばほぼ解決する。日本語サポートが欲しいならtrifa、料金重視ならAiraloがおすすめで、どちらもAIS回線だからバンコクはもちろんプーケットやチェンマイでも安定して繋がります。
加えて、ホテルやカフェのフリーWiFiを使う予定があるならNordVPNを入れておくと安心です。タイは中国のようなネット規制はありませんが、フリーWiFiの暗号化が甘いケースが多く、VPNがあるだけでセキュリティが格段に上がります。日本のNetflixやTVerをホテルで見たい場合にも必要になってきます。
筆者はタイに年3〜4回渡航していますが、この2つを出発前に準備しておけば、現地で通信に困ったことは一度もありません。「たった2つで?」と思うかもしれませんが、本当にそれだけで十分。以下、具体的な選び方や注意点を掘り下げていきます。
タイの通信インフラ概況
タイの携帯キャリアは大手3社。ここ、意外と知らない人が多いので整理しておきます。
| キャリア | 特徴 | 5Gエリア | eSIM対応の主なMVNO |
|---|---|---|---|
| AIS | 国内シェア1位。カバレッジが最も広い | バンコク中心部、主要都市 | Airalo, Holafly |
| True | 都市部の速度に定評あり。2023年にDTACと合併 | バンコク、チェンマイ | Ubigi |
| DTAC(True傘下) | 合併後はTrue回線に統合中 | True回線を共有 | 一部対応 |
2023年のTrue-DTAC合併以降、実質的にはAISとTrueの2強体制になりました。旅行者にとっての違いは正直あまり感じません。ただ、eSIMサービスの多くがAIS回線を使っているため、結果的にAIS回線を選ぶことになるケースがほとんどです。
バンコクのスクンビット通り沿いやサイアム周辺では、5Gが普通に拾えます。初めてバンコクで5G接続されたとき「え、東京より速くない?」と驚いた記憶があります。商業施設や主要駅周辺で展開が進んでおり、都心部ではテザリングでPC作業も問題なくできる速度が出ます。
eSIMか現地SIMか、それともポケットWiFiか
2026年時点ではeSIM一択だと筆者は考えています。
eSIM
スマホがeSIM対応であれば、日本にいる間にアプリでプランを購入・インストールしておけます。スワンナプーム空港に着いた瞬間からデータ通信が使える。これ、地味に見えて実はものすごく大きなメリットです。
到着後にSIMカウンターの行列に並ぶ必要がない。たったこれだけで空港での時間を30分は節約できます。深夜便でヘトヘトのときに、あの行列に並ばなくて済むありがたさ、一度味わうと戻れません。
筆者がタイで使ったことのあるeSIMサービスを比較します。料金差がけっこうあるので、ざっと目を通してみてください。
| サービス | 回線 | 7日/3GBの目安料金 | テザリング | 日本語対応 |
|---|---|---|---|---|
| Airalo | AIS | 約700円 | 可 | アプリは英語、サポートは英語 |
| Holafly | AIS | 約1,200円(無制限) | 可 | 日本語サイトあり |
| Ubigi | True | 約900円 | 可 | 英語のみ |
| trifa | AIS | 約800円 | 可 | 日本語完全対応 |
| Glocal eSIM | AIS | 約800〜1,000円 | 可 | 日本語完全対応 |
Holaflyの無制限プランは魅力的で、テザリングも可能です。データ量を気にせず使いたい人には有力な選択肢。筆者は料金重視でAiraloに落ち着いていますが、「残りギガを気にしながら旅するのが嫌」という人にはHolaflyの安心感は捨てがたいと思います。
各サービスの詳しい比較はeSIM比較記事にまとめています。
現地SIM
スワンナプーム空港の到着フロア(2階)には、AIS・True・DTACのカウンターが並んでいます。パスポートを見せて、SIMを入れてもらって、5〜10分で開通します。
価格面では現地SIMのほうが安いです。AISの「Traveller SIM」は8日間で15GBが299バーツ(約1,300円)。eSIMの同等プランより安くなります。
ただし、SIMカードの物理的な差し替えが必要になります。日本のSIMを外す → タイSIMを入れる → 帰国時にまた差し替える。筆者、過去に一度だけ日本のSIMをホテルのテーブルに置いたまま忘れかけたことがあって、それ以来eSIMのほうが安心だと感じています。小さなチップ1枚を旅先で管理するの、地味にストレスなんですよね。
eSIM非対応のスマホを使っている人、あるいはとにかくデータ単価を下げたい長期滞在者には現地SIMが向いています。
ポケットWiFi
2026年の今、あえてポケットWiFiを選ぶ理由はほとんどないと思っています。
荷物が増える。充電が必要。空港で受取返却の手間がある。複数人でシェアできるメリットはありますが、家族旅行でも人数分のeSIMを入れたほうが行動の自由度は上がります。チャトゥチャックのウィークエンドマーケットで別行動するとき、WiFiルーターを誰が持つかで揉めた経験があるなら分かってもらえるはずです。
バンコクのフリーWiFi事情
バンコクはフリーWiFiが充実しています。ただし「充実している」と「安心して使える」は別の話。ここ、けっこう見落としがちです。
使える場所と速度感
| 場所 | 速度の目安 | 認証方法 | 筆者の印象 |
|---|---|---|---|
| スワンナプーム空港 | 10〜30Mbps | パスポート番号入力 | 到着直後は混雑で遅い。eSIM設定のバックアップ程度 |
| EmQuartier / Siam Paragon | 20〜50Mbps | メールアドレス登録 | 安定していて使いやすい。フードコートで作業可 |
| スタバ / Amazon Cafe | 10〜30Mbps | レシートのパスワード | 席によって速度差が大きい |
| BTS/MRT駅構内 | 5〜15Mbps | AIS/True WiFi | 移動中はほぼ切れる。駅停車中だけ接続 |
| ホテル | ピンキリ | ルームキー番号 | ビジネスホテルは安定。ゲストハウスは期待しない |
こうして並べると一目瞭然ですが、ショッピングモール内のWiFiが圧倒的に安定しています。筆者はEmQuartierのフードコートでリモートワークしたことが何度かありますが、Zoomも途切れず使えて正直感動しました。冷房も効いてるし、40バーツのカオマンガイを食べながら仕事できるし、東京のコワーキングスペースより快適かもしれません。
フリーWiFiのセキュリティ
問題はセキュリティです。タイのフリーWiFiは暗号化されていないオープンネットワークが多く、通信の傍受リスクがあります。
筆者が特に気をつけていること:
- フリーWiFi経由でネットバンキングやクレジットカード情報の入力はしない
- どうしてもフリーWiFiを使うときはVPNを必ずオンにする
- eSIMのデータ通信が生きているなら、そちらを優先する
「VPNを入れておけばフリーWiFiも怖くない」とは言いませんが、入れていないよりは格段にマシです。カフェで作業するノマドワーカーにとっては、VPNは事実上の必需品でしょう。
タイ旅行でVPNが必要になるケース
中国と違って、タイではGoogle・LINE・Instagramなど主要サービスが問題なく使えます。「VPN必須の国」ではありません。
ただし、以下のケースではVPNが役に立ちます。
1. フリーWiFi利用時のセキュリティ対策
前述のとおりです。特にカオサン通り周辺のゲストハウスや安宿のWiFiは、セキュリティ的に不安が残ります。VPNでトンネルを張っておけば、少なくとも通信の傍受は防げます。
2. 日本の動画サービスを視聴したい場合
Netflix、Amazon Prime Video、TVerなどは地域制限(ジオブロック)がかかります。タイのIPアドレスではJapanのライブラリが表示されません。日本サーバーに接続できるVPNがあれば、ホテルで日本のドラマやバラエティを楽しめます。
正直に言うと、筆者がタイでVPNを使う一番の理由はこれです。出張で疲れた夜にホテルでTVerを開く。それだけのためにVPNを入れていると言っても過言じゃない。意外じゃないですか? セキュリティより先に娯楽が来るという現実。でも、この「ホテルでダラダラ日本のテレビを見る時間」が翌日のコンディションを左右するんですよね。
3. 日本のWebサービスへのアクセス
一部の日本のWebサービス(銀行のオンラインバンキング、証券会社のアプリなど)は海外IPからのアクセスを制限していることがあります。VPNで日本のIPを使えば、この制限を回避できます。
VPNサービスの比較はVPN比較記事で詳しく扱っています。タイで使う分にはどのVPNでも大きな差は感じませんが、速度と日本サーバーの充実度で選ぶのが良いです。
バンコク以外のエリア — プーケット・チェンマイ・パタヤ
バンコクの通信環境は東京と大差ありません。問題はリゾートエリアです。
チェンマイ
旧市街やニマンヘミン通り周辺は4Gが安定しています。デジタルノマドの聖地と呼ばれるだけあって、コワーキングスペースも多く、通信で困ることはまずありません。筆者はRustic & Blueというカフェでよく作業しますが、WiFiも40Mbps前後出ていて、めちゃくちゃ快適で感動しました。アイスラテ1杯で3時間居座っても誰も何も言わない。東京じゃ考えられない寛容さです。
ただ、ドイステープなど山間部に入ると電波が弱まることがあります。筆者もGrabを呼ぼうとしてアプリがくるくる回り続けた経験があり、正直焦りました。山方面に行くなら事前にオフラインマップをダウンロードしておくと安心です。
プーケット
パトンビーチやプーケットタウンは問題なし。eSIMで快適に使えます。
注意が必要なのは離島へのデイトリップです。ピピ島やシミラン諸島では電波が極端に弱くなるか、圏外になるエリアがあります。ツアーの集合場所や帰りのボートの時間は、事前にスクリーンショットを撮っておくのが鉄則です。
筆者がピピ島に日帰りで行ったとき、午後になって突然eSIMの電波が入らなくなりました。集合時間をメモしていなかったら詰んでいたと思います。これは盲点だった。「タイは電波が良い国」というイメージがあっただけに、離島で圏外になる可能性をまったく想定していなかったんですよね。
パタヤ
ウォーキングストリートからジョムティエンビーチまで、主要エリアは4G/5Gが問題なく繋がります。バンコクからバスで2時間程度の距離なので、インフラも整備されています。通信で心配することはほぼないエリアです。
スワンナプーム空港での通信確保
到着からホテルまでの流れで、通信をどう確保するかを整理します。
eSIMを事前設定済みの場合
- 機内モードを解除する
- eSIMの回線をオンにする(設定 → モバイル通信 → eSIMの回線をオン)
- 数分で現地回線に接続される
- Grabアプリでタクシーを呼ぶ、またはエアポートリンクの時刻を確認する
これだけです。入国審査の列に並んでいる間に完了します。筆者はこの「並んでる間にもう繋がってる」感覚が好きで、毎回ちょっとしたテンションの上がりポイントになっています。
現地SIMを購入する場合
- 入国審査を通過し、荷物を受け取る
- 到着フロア(2階)のSIMカウンターへ向かう
- パスポートを提示し、プランを選ぶ(8日間15GB / 299バーツ程度のプランが定番)
- スタッフがSIMの差し替えとAPN設定をしてくれる
- 開通を確認して完了
深夜便で到着した場合、カウンターが閉まっていることがあります。筆者は一度、午前1時着の便でSIMを買えなかった経験があります。WiFiもまともに繋がらず、Grabも呼べず、結局タクシーカウンターでぼったくり気味の料金を払うことに。あの夜から、必ずeSIMをバックアップとして入れるようにしています。
空港WiFiだけで凌ぐ場合
「.@AIS SUPER WiFi」や「TrueMove-H」などの無料WiFiが飛んでいます。パスポート番号やSMSで認証が必要で、混雑時は接続に時間がかかります。
eSIMの設定を空港WiFiで行おうとするのは避けたほうがいいです。QRコードの読み込みやプロファイルのダウンロードでそれなりのデータ通信が必要で、不安定なWiFiだとタイムアウトすることがあります。
知っておくと便利な豆知識
Grabはタイ旅行の生命線
タイでのタクシー移動はGrab一択です。メータータクシーはぼったくりのリスクがある(特にスクンビット周辺で夜間に流しを拾う場合)ので、Grabで事前に料金確定させるのが安全です。
Grabを使うにはデータ通信が必要です。つまり、eSIMかSIMが有効でないとタクシーが呼べない。空港でSIMを買う前にGrabを使いたい場合は、空港WiFiに接続してから呼ぶことになりますが、ピックアップポイントの指定が面倒です。やはりeSIMを事前に入れておくのが楽。
Googleマップのオフラインマップ
バンコク市内ならデータ通信が切れることはまずありませんが、念のためバンコク周辺のオフラインマップをダウンロードしておくと安心です。特にチャトゥチャック市場のような広大な場所では、現在地の確認にマップが欠かせません。
タイの電源事情
電圧は220V。日本は100Vなので、対応していない機器を直接つなぐと壊れます。ただし、スマホの充電器やノートPCのアダプターは基本的に100-240V対応なので、そのまま使えます。
プラグ形状はA型(日本と同じ2本ピン)が使えるコンセントが多いです。変換プラグなしでいけることがほとんどですが、B型やC型のコンセントしかないホテルもたまにあります。心配なら100円ショップのマルチプラグを1つ持っておけば十分です。
出発前チェックリスト
タイ旅行の通信準備として、出発前に確認しておきたい項目をまとめます。
必須(出発3日前まで)
- スマホがeSIM対応か確認する(iPhone XS以降、Google Pixel 3a以降など)
- eSIMプランを購入し、プロファイルをインストールしておく(現地で有効化するだけの状態にする)
- Grabアプリをインストールし、クレジットカードを登録しておく(カード選びの参考記事)
- Googleマップでバンコク周辺のオフラインマップをダウンロードする
- 海外ローミングをオフにする(高額請求を防ぐため)
推奨(あると便利)
- VPNアプリをインストールし、日本サーバーへの接続テストを済ませる
- TVerやNetflixで見たい番組をダウンロードしておく(機内用にも)
- モバイルバッテリーを充電しておく(バンコクは暑く、バッテリーの減りが早い)
- ホテルの住所・予約確認番号をスクリーンショットで保存する(通信が切れても見られるように)
長期滞在・ノマドワーカー向け
- コワーキングスペースの候補をリストアップしておく(チェンマイならPunspace、バンコクならHubba)
- eSIMの追加データチャージ方法を確認しておく
- VPNで日本のオンラインバンキングにアクセスできるか事前テストする
- 国際キャッシュカードまたはWiseデビットカードを準備する
まとめ
タイは通信インフラが整った旅行しやすい国です。中国のようなネット規制もなく、基本的にはeSIMを1枚入れておけばストレスなく過ごせます。
ただ、フリーWiFiのセキュリティ、リゾートエリアでの電波、深夜着便でのSIM購入など、細かい落とし穴は確実にあります。筆者自身、ピピ島の圏外やスワンナプーム深夜着のSIM難民を経験して「準備しておけばよかった」と何度も痛感しました。この記事で挙げたポイントを出発前にチェックしておけば、現地で「ネットが繋がらない」と焦ることはまずないはずです。
タイで使えるeSIMの速度テストやおすすめプランはタイ旅行のeSIM完全ガイドにまとめています。サービス全体の比較はeSIM比較記事、VPNの選び方はVPN比較記事で詳しく解説しています。合わせて読んでいただければ、タイ旅行の通信準備は万全です。
航空券とホテルをまとめて手配したい方は、パッケージツアーも選択肢に入ります。海外ツアー【トラベルウエスト】→でタイツアーの料金をチェックしてみてください。
帰国後にやること
タイから帰国したら、スマホの通信設定を日本に戻す作業があります。タイ滞在中にAIS回線やTRUE回線のeSIMを使っていた場合、そのまま放置すると日本で圏外になることがあります。
- 設定アプリからモバイルデータ通信の回線を日本のキャリアに切り替える
- タイ用のeSIMプロファイルをOFFにする(データ残量がゼロなら削除してOK。残量があれば次回のタイ渡航用に残しておくのも手です)
- 機内モードをON→OFFにして、日本のキャリアに再接続させる
スワンナプーム空港のラウンジや搭乗ゲートで待っている間にやってしまうのがおすすめです。帰国便に乗る前に済ませておけば、成田や羽田に着いた瞬間からLINEの通知が届きます。タイの時差は日本の-2時間なので、到着後にスマホの時刻表示がずれていたら「設定」→「日付と時刻」→「自動設定」がONになっているか確認してください。詳しい手順は帰国後の設定ガイドにまとめてあります。
よくある質問
タイ旅行にポケットWiFiは必要?
バンコクのフリーWiFiは安全?
タイでVPNは必要?
タイのeSIMはいつ設定すればいい?
プーケットやチェンマイでもeSIMは使える?
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